旅行記

【SL銀河】花巻駅で協調運転に大興奮

2018年の5月に訪れた岩手県では、平泉がメイン目的でしたが、その途中「花巻駅」では、いろいろ楽しい出会いがあったので。

平泉の様子はこちら

SL銀河に遭遇

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SL銀河は、釜石線を走るSLです。震災復興などの目的から2014年に運行を開始。

主に土日に運行しています。Gucchieが花巻駅を訪問したのは土曜日でしたので、花巻から釜石への運行日。日曜日には復路として釜石から花巻まで走るそうです。

 

到着前から歓迎ムード

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花巻駅では、SL銀河の利用客に加え、平泉方面に行くと思われる我ら観光客、さらには、伝統舞踊の団体でしょうか、派手なパフォーマンスをホーム上で行っていました。

列車到着の10分前くらいにホーム上で行うようです。終わってからは写真撮影などにも応じていました。

 

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花巻駅自体は、それほど大きな駅ではないのですが、釜石線と東北本線の分岐点に当たる駅です。コンビニに加え、お土産などを扱うお店もありますが、SL到着時にはかなり混雑した印象です。

 

SLが回送で到着

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SLが到着すると聞いて、ぼくらはカメラを構えるわけですが、なんと到着した風景がこれ。ふつーにディーゼル車なんですよ。というのも、このSL銀河は、「蒸気機関車と気動車の協調運転」を行っているのです。詳しくは後ほど解説。

 

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もちろん先頭にはSLが。石炭も見えますね。Gucchieは、静岡県の大井川鐵道でSLに乗ったことがありますが、現在大学生という年齢もあり、それが唯一の経験。実際に動いているSLを見るのは京都鉄道博物館以来かな。

 

「蒸気機関車と気動車の協調運転」

かなりマニアックな話になりますので、興味がない方はぜひ飛ばしてくださいませ。

SL銀河は、もちろんSLによって牽引されているわけですが、実は…釜石線は勾配が急な区間があり、このC58というSLで牽引するのは困難なのです。

そこで編み出されたのが「蒸気機関車と気動車の協調運転」ということ。さっきの写真でみてもらったように、客車も実は気動車:自分で動くことができるようになっているんです。急な坂道では、蒸気機関車と客車自身が力を出し合って登って行くような仕組みになっています。こうした2つの動力車が協調して推進することを協調運転と言います。

協調運転の難しさは、やはりその協調性。どうやって、強調するかなのですが、一般的には、機械的に協調するように設計をされているんですが、SLとディーゼル車の協調運転なんてこれまで例があるはずもなく、そんなシステムはありません。なので、このSL銀河では、SLの運転士と客車の運転士が無線で連絡を取り合い、その無線によって操作をすることで協調運転をしているそうなんです。

いやいやいや…超原始的じゃないっすか

でも、そんな超レアな運転方法してるんだったら、鉄道ファンとして乗らないわけにはいかないですよね…今回の旅行は日帰りという強行軍だったので、乗れませんでしたが、またいつかトライしようと思います。

異なる種類の動力による協調運転といえば、JR北海道の小樽ー札幌間で、963Mが「気動車と電車の協調運転」を行っています。これもまた現状日本唯一なので、なくなる前に乗りに行かないとーって思ってます。

 

出発!

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お待たせしました、出発です。

あのJR東日本のふつーの出発ベルとともに出発する違和感すごいですね。

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スノーブラウもかっこいいですね。いつか、乗りにくるぞ、そう思わせてくれます。

 

他にも偶然East iにも遭遇

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JR東日本の保守点検車両であるEast i に偶然遭遇。SLの出発の直後に出発してしまい、大慌てでとりました。

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普段JR東海のエリアで過ごしているGucchieにとっては、初めて見る車両でもっとゆっくり見たかったのですが…盛岡方面へと過ぎ去って行きました…

 

SL銀河について 料金・車内・時刻など

いつか乗りたいと思い、調べて見ました。

車内

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プラネタリウムまであるんですね…

かなり豪華に、作ってあります。

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銀河鉄道の夜の舞台ですから、それをかなりイメージしているような感じ。デザインは、あのフェラーリなどでもデザイナーを務めた奥山清行さんです。

 

運行日・時刻

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緑が釜石行き、茶色が花巻行きです。

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こんな感じで4時間ちょっとかけてゆっくりと釜石線を走破する感じですね。

 

料金・予約

花巻ー釜石の片道の料金は、乗車券の1660円に加えて、指定席料金が820円。

かなり人気だそうなので、早めに予約しましょう。

窓口や旅行会社に加え、JR東日本の予約サイト「えきねっと」からも予約ができるようです。

えきねっと:のってたのしい列車旅!

 

www.jreast.co.jp