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【元docomo販売員が解説】20ギガで2980円の新プラン”ahamo”に変えるべき?

docomoショップでも販売員をしていた私が、12/3に発表されたドコモの新プランを徹底解説します。

そもそも、このプランは本当にお得なのか?

いま変えるべきなのか?

追加の割引などはあるのか?

などの疑問点について、考えていきます。

ahamo 概要

まずは、このプランの概要を見ていきましょう。

月額料金2980円(税別)
データ容量20GB
データ容量超過後速度1Mbps
音声通話1回あたり5分以内の国内通話無料
「SMS(1通あたり3円)」、(0570)(0180)など
他社接続サービス、(188)(189)の特番、番号案内、衛星電話などへの発信は対象外
5分をこえる国内通話は20円/30秒
ネットワーク4G/5G
docomo報道発表資料より

非常にシンプルなプランですね。
月に20GBを1人で使えるということであれば、ほとんどの方にとっては十分ではないでしょうか。

ドコモは、もともと家族でのシェアプランを押していたこともあり、
「子供が使いすぎて親も通信制限、、、」
みたいな話がよくありましたが、そういったことはこのプランでなくなるでしょう。

5Gも追加料金なく使えるのは非常に魅力的ですね。

現在のプランとの比較

現状のドコモのプランと比較してみましょう。
まったく同じデータ容量はないので、7GBと60GBで見てみましょう。

5G+100GB+5分無料8350円
4G+30GB+5分無料7850円
5G+7GB+5分無料6850円
4G+7GB+5分無料5680円
docomoウェブサイトより管理人計算(税別)

ほぼすべての料金プランに比べて半額みたいになってしまいました。。
これをみれば、
5G+20GB+5分無料で2980円が異常なやすさということがわかりますよね。

ドコモショップで働いていた肌感覚からしても、5分無料通話をつけている方は多かったです。

そう考えると、多くの方に適切なプランになりそうですね。

格安な他社との比較

auやソフトバンクと比較するまでもないと思います。
ここでは、格安なブランドたちと比較してみましょう。

UQモバイル4G+20GB(無料通話なし)3980円
ワイモバイル4G+20GB+10分無料4480円
mineo4G+20GB(無料通話なし)4590円
楽天モバイル5G+無制限+通話無制限2980円
管理人が計算

まず、ahamoのプランより安いものはないです。

唯一、同価格なのが楽天モバイルですが、通信無制限なのは自社回線エリア内で、少し心配です。

UQモバイルやワイモバイル、mineoは、どちらもほぼ同様のプランですが、そもそもの料金がahamoより高いです。
通信品質や5Gも使えることを考えるとやはりahamoが強そうです。

これは、ahamo無双か、、、

ahamo細かい特徴

料金プランも衝撃的ですが、細かいところもけっこうびっくりなところがたくさん。
みていきましょう!

申込みはオンラインのみ

全国各地にあるドコモの店舗では申し込めません。
ドコモショップでの販売となると、もちろん代理店にもお金をドコモは払うことになるので、それを減らしたい意図があるんですね。

また、この注目度の高いプランは、店舗に問い合わせも多くなっちゃうかもしれないので、その対策かもですね。

手数料無料!

「新規契約事務手数料」、「機種変更手数料」、「MNP転出手数料」がすべて無料です!

さらに、2年定期契約や解約金もないみたいです。
1ヶ月試してみる、とかも簡単にできそうですね。

月額の2980円以外は、ほんとにお金かからなさそうですね。
(機種代は除く)

5Gも追加料金不要

大手3社は5Gをつかうためには、追加料金が必須でしたが、このahamoは、追加料金不要。

未来の携帯プランって感じですね。

まだ対応端末は少ないですが、iPhone12も対応しているので、どんどんと魅力的になっていきそう、、、

海外利用も追加料金不要!

海外82の国々・地域で、20GBの月間データ容量を追加料金なくご利用いただけます。

この文章見て驚きました!

だって、海外でそのまま使えるってことですよ。

いまは、なかなか行けないですが、海外旅行に行くときなども、別でwifiを契約したり、simカードを購入したりが不要になっちゃいますね。

先行エントリーキャンペーン

先行エントリーをした上で、ahamoを申し込むと3000dポイント(期間・用途限定)をもらえます。

先行エントリー期間:2020年12月3日(木曜)~提供開始日前日
契約対象期間:提供開始日~2021年5月31日(月曜)

登録しなかったことによる違約金とかはないので、気になった方は登録しておくべきですね。

エントリーはこちらから

注意点

いますぐ使えるわけではありません!

2021年3月にスタートとなります。それまでは、辛抱しましょう。

そこまでも節約したいという方は、1年無料の楽天モバイルを数ヶ月だけ使って、ahamoに乗り換えっていうのもありですね。

追加で割引あるのか、、

ドコモのプランでは、ドコモ光とのセット割や家族割などがありました。
しかし、現時点では、追加の割引の情報はありません。

すでに相当安価なプランなどで、これ以上の値引きは期待薄ですが、望みは捨てないで発表を待ちたいところです。

これを機会にドコモにしよう!という方であれば、時間のかかる光回線くらいは早めに変えておくのもありですね。

ドコモ光について

今後の動向を推測

もう携帯業界6年目になる私が、今後の携帯業界を想像してみます。

auとソフトバンク

こんなプランをドコモに出されると、顧客流出は避けられません。

少なくとも、いまいるユーザーを囲い込むために、なんらかの対抗プランを出してくるはずです。

これまで、政府の値下げ依頼は、サブブランドでかわしてきました。
しかし、転出手数料やメールアドレスの変更が必要などハードルが高いものでした。
ahamoはドコモユーザーでも、MNPなしにプラン変更できます。
こうしたメインブランドでの値下げをどこまでやってくるのか、注目です。

楽天モバイル

非常に大変な状況です。

今、解説記事を書きながら、
「内容も値段もほぼ楽天モバイルじゃん」
と感じるほど、このプランは楽天モバイルのプランに酷似しています。

打つ手としては、20GBも使わないというライトユーザーに対して、より安価なプランを提供するくらいです。
しかし、それは、ユーザー単価が下がることなので、基地局建設費用がかさむ中では、選びにくい選択肢です。

20GBの制限があるとはいえ、同じ値段で、実績のあるドコモを選べるのであれば、そちらを選んでしまいますよね。

ドコモとNTT

NTTによるドコモの子会社化の是非が改めて問われそうです。

合併によって、安い料金プランが出てきたので、政府の狙い通りかもしれません。
そもそも、NTTは、いまでもかなりの割合の株を総務大臣が持っているので、半分国みたいなものです。

これで安いプランが世の中を席巻し、格安SIMや楽天モバイルなどが体力がなくなり、撤退してしまたら、数年前の河川の状況に逆戻りです。

その後、料金を上げられてしまったら、、、歴史は繰り返してしまうのでしょうか。

携帯代理店の衰退の始まりか

今回のプランは、ドコモショップ等リアル店舗では扱われません。

ドコモショップは、そのショップで契約してくれた方の料金の一部をもらうことで成り立っています。
ドコモが運営しているわけではなく、別会社の代理店が運営しています。

わたしも、代理店にいた時期がありましたが、ドコモからいい評価をもらい、収益を上げるため、厳しいノルマの中で携帯だけでなく、ネットやdカードなど販売をしてきました。

それなのに、オンライン限定のプラン、、これは代理店から相当反発があるのは目に見えています。
でも、ドコモはそれを断行しました。

最大手のドコモが先陣を切ってくれましたから、他社も追随する可能性もあります。

今日はもしかしたら、携帯代理店の終わりの始まりだったかもしれません。

もちろん、高齢の方など、オンラインでの手続きが難しい方のために、店舗は一定数残ると思います。
また、コロナの影響もあり、ビデオ通話での契約とかも出てくるかもしれません。

今後、携帯業界がどうあるべきなのか、考えるべきときが来たのではないでしょうか。

まとめ

とにかく、すごく魅力的なプランです。

他の会社が、これ以上魅力的なプランを出してこない限り、私も乗り換えようと思っています。

まずは、3月までに他社がどういう対抗策を出してくるのかを、見守りましょう。