おトクに旅行

静岡空港とか

今日は、少し連載と外れて静岡空港の事について書こうと思います。少し前にニュースキャスターを見ているときにつぶやいたりもしましたが、富士山静岡空港と言う割に富士山からとおく、アクセスも悪く、需要予測も大きく下回っているこの空港。僕ははじめ県民の人たちはもちろん無駄なものだと思っていた。そして、確かに無駄なものではあった。しかしながら、今次第に無駄なものではなくなりつつある。

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これを見て欲しい。これもちろん静岡空港の時刻表だ。開港当初とは大きく異なったこの時刻表。そして、その行き先。日本における中国人の爆買い。これを大きく引き受けているのが静岡空港だったのだ。福岡空港や新千歳空港よりも多くの中国人を引き受けている。この空港の数少ないメリット、大都市圏の真ん中にあると言うこと、これが図らずもインバウンド需要を引き受けるには最適だったのである。こんな事は開港前には誰も思っていなかったし、そもそも中国人がこんなに日本に来ることも予測できなかった。こうした無駄なものを作ってしまったら、なんとかしてこれを有効活用していくしかない。いまはそれが少しずつでき始めているのかもしれない。しかしこれを一瞬の出来事で終わらしてはならない。中国の人以外にも多くの観光需要があるこの国にはもっと多くの需要のポテンシャルがある。それを受け入れるべく改良を重ねていく必要性があるのではないか。
静岡空港の真下には、日本の大動脈である東海道新幹線が通っている。かねてから静岡県の知事は、ここに新幹線の駅を作ることを主張してきたが、そんな夢のような話は、言葉通り夢で終わっていた。しかしここで大きな転機訪れる。2027年の中央リニア新幹線の開通だ。そうなると、東海道新幹線で、のぞみは必要性を失う。東海道新幹線は、特に東京名古屋間においては、ひかりとこだまが中心の運行体型になるだろう。ひかりと言ってもそれはあの邪智暴虐な静岡県を通過するものはのぞみと運命は同じだ。そうなってくると、JR東海は駅を増やすと言うことに対しても寛容になるだろう。ただもう1つ問題がある。それは技術的な問題だ。もちろん、空港の地下のトンネルに新たに駅を作ることが難しい事は当たり前だ。ただしこれは多くの難題を乗り越えてきた日本の建築業界にとって不可能なことではないだろう。それより大きな問題は、飛行機と新幹線はライバルだったと言うことだ。わざわざ新幹線の客を飛行機の流出するようなまでは普通に考えたらしないだろう。しかし、空港ががインバウンドの引き受け役であるとすれば、その駅はレールパスを使う外国人を引き受けると言うことであり、新幹線の需要を増やす駅である。それならなんとかなるのではないか。
僕らは、海外に旅行するとき基本的に同じ空港から入国し、同じく後から出国する。僕がマレーシアに行った時も、シンガポールまで行ってからまたマレーシアに戻ってきてから帰国。その方が安いから。
そうなると、東京や名古屋や大阪、京都に行く旅行客にとってその経路上にある空港なら移動距離は変わらない。というより、成田や関空、中部を使うより、移動距離は減るよね。
で、国立競技場のこともあるからやっぱ建設費。正直かなりするでしょう。だからある程度の県や近隣市町村の出費は免れないし、jrもある程度は負担すべき。でも、その周辺の土地をあらかじめ購入しておき、駅ができてから売却するなどの方策で出費を減らすことも可能なはずだ。インバウンド向けのショッピングモールやホテルくらいはできるかもしれない。
さて、まあ2027年の完成に向けてまずは、そこまでこのいい状況をいじしていかなきゃいけないですね。相当ハードル高いですが、着陸料も安いですし、期待しましょう。
余談ですけど、ぼくのなかでは茨城空港とかにも注目してます。