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台風21号による関空の被害と今後どうなるのか

先日の台風21号で被害を受けられた方にお見舞い申し上げます。

また、北海道における自身も発生し、被害が出ております。お見舞い申し上げます。

この記事は関西空港における記事ですが、変更などにおける注意は、新千歳空港と共通する部分もございます。

関空の被害

その被害の中でも、関西国際空港(通称:関空)の被害は甚大なものでした。

大きくくくると被害は2つ。

A滑走路および第1ターミナル周辺の冠水

・連絡橋へのタンカーの衝突

どちらも復旧に時間がかかりそうです。

詳しいことは、もっと専門の方が書いてくれていると思うので、簡単に触れますが、

冠水によって、

・航空機支援車両も浸水しています。航空機の運行には、支援車両が欠かせません。(トーイングカー、サービスカー(コンテナを引っ張ってるやつ)、連絡バス、フードローダー(機内食積み込むやつ)、電源車、タラップ車、カーゴローダー、給油車、給水車などなど挙げたらキリがない)

これらが、海水(塩水)に浸ってしまっています。使える状況なのか1台1台確認が必要です。もし使えなかった場合、代わりの車両を手配するのでしょうが、これらの車両は空港用専用なので、頼めばすぐ納入されるものでもないでしょう。他の空港から借りるのも考えられますが、それこそ関空の閉鎖によって周辺の空港は需要が増えているわけで、むずかしいでしょう。

・冠水によって、滑走路、及び誘導路が被害を受けていないか確認する必要があります。どこか凹んでしまったりしていると安全な航空機の運行はできません。

(B滑走路には、ピーチの機体が被災後に着陸しておりますので、問題はないものと思われます。)

 

そして、連絡橋問題ですが、これが解決しないと、お客さんも来れないし、もちろん関空でお仕事されている方も来ることができません。船で来ることもできますがキャパが限られますし、もちろん空港ですから飛行機で来ることもできますが、飛行機にのるために飛行機で来るのはバカバカしすぎます。

建築学科の友人によると、橋は「」という構造だそうで、1から作り直す必要はないですが、そこそこの時間は掛かりそうです。先に鉄道と片側の自動車道だけでも開通すれば、被害の少ない第2ターミナルは早めにオープンできるかもです。

 

今後について

でも、もう起きてしまったことを嘆いても仕方ありません。毎日あれだけのひとが使う空港が閉鎖されている以上、ほかの術を考えなきゃいけません。

国内線

関西圏には、定期便が就航してる空港が3つ

・伊丹空港

・関西空港

・神戸空港

伊丹空港と神戸空港はいたって順調に動いていますので、国内線はこのあたりで吸収することになるでしょう。そもそも、レガシーキャリア(ANAJALなど)の関空の国内線は、それほど多いわけではありません。

むしろ国内線においては、ピーチなどのLCC(格安航空会社)が問題です。LCCは、伊丹・神戸ともに就航していません。なので、もちろん、設備やスタッフがいません。両空港は発着枠の問題もあり、難しいでしょう。関空発着のLCCに関しては、関空が復旧しないと厳しいかもしれません。唯一の救いは、ピーチが使用しているB滑走路側の第2ターミナルなどは、冠水の被害はなく、駐機してあった3機にも被害はないとのこと。おそらく、車両の被害も少ないので、第2ターミナルが先に復旧するかもしれません。そうすれば、そちらを利用している春秋航空とピーチは就航が可能となります。

 

国際線

さて、問題の国際線です。なぜ問題かというと、伊丹・神戸の両空港は国際線を受け入れる設備が基本的にありません。税関やCIQですね。設備がないってことは、入国審査官などもいないので、基本的には受け入れが厳しいです。

ここは大きく3つに分けます。

・フルサービスキャリア

・関空以外の日本の空港にも就航しているLCC

・日本では関空のみに就航しているLCC

 

フルサービスキャリア

フルサービスキャリアの多くは、何らかの救済措置を行っています。目的地の変更を無料で行ったり、返金をしたりなどが挙げられます。今後の予約がある方は、まず航空会社HPで確認、それに応じた対応が必要です。場合によっては電話が必要になることもあるでしょう。

シンガポール航空やエア・カナダ・ルージュ、日本航空などは臨時便を成田空港や中部国際空港へ飛ばしています。

ベトナム航空や、チャイナエアライン、タイ国際航空、中国東方航空、ルフトハンザドイツ航空などは中部国際空港に運行している便を大型化して対応しています。

それぞれの航空会社によって対応が異なりますので、確認が大切です。

 

関空以外の日本の空港にも就航しているLCC

こちらも航空会社によって大きく異なりますが、基本単一機材しか運用していないため、対応は臨時便の運行が中心になっています。

エアアジアxやタイ・エアアジアx、香港エクスプレスなどは中部国際空港に臨時便を飛ばしています。

また、臨時便を飛ばしていなくても、返金や振替の対応を行っているLCCもあります。

ただし、LCCということで、他社便への振替や、宿泊費や食費などの負担などはあまり期待ができません。こうしたときは、加入している旅行保険などで遅延保証がついている場合、そちらで補償してくれる場合もあるので確認してみましょう。

 

日本では関空のみに就航しているLCC

いちばん厄介なパターンです。基本的に、対応は難しいです。返金はしてくれるでしょうけど、代わりの手配は自分でしてね、という感じになると思われます。

前述した旅行保険なども含めて、検討が必要です。

 

今後、関空発着の予約を持っている方へ

とにかく、情報収集が必要です。急ぎでないのであれば、返金、急ぎであれば他の空港発着便への振替が考えられます。

他の空港、、、

国内線であれば、神戸・伊丹でしょう。

国際線の場合、前述した設備の関係で、福岡・中部・羽田・成田などが考えられます。

関西地区から距離的に近いのは、中部国際空港ですが、伊丹や神戸空港から飛行機で移動することを考えれば福岡・羽田・成田もありです。

直行便の予約を持ってる場合でも、乗継便に振り替えれることもあります。よく確認しましょう。

振替便などの変更は一般的に「早いもの順」です。できるだけ早く行動したほうが、旅程を大きく変更することなく済む可能性が高まります。

また、ホテルなども一緒に予約している場合は、そちらの変更もお忘れなく。